くもへび「連載ブログ」


■ 連載用ブログ設置。 2006.08.24 Thursday 12:41
せっかくなので、自分のオリジナル作品の連載をやっていこうかと思います。
更新は不定期です。
オリジナルが好きな人たちが少しでも楽しんでもらえたら…と。
でも一番の理由は、自己満足なんですけどね(笑)

最初は、自分が一番愛を注いでる作品、「天海陸地」の小説を連載していこうと思ってます。
キャラ説明やら、大まかなストーリーの説明はしているけど、
実際の小説は全然アップされていないので^^;
もちろん、この話を最初に考えた時にはちゃんと小説として書いたものがあるのだけど、
今それをそのまま載せると…すごいことになるので(笑)
稚拙すぎて恥ずかしい限りです…;
なので、せっかくなのでこの場を使ってまずは「天海陸地」を連載させてもらって、
読んでいただけたら、と思ってます♪

自分の作品やキャラクターを溺愛してますからね(笑)
思い上がってるって思われるかも知れないけれど、だって自分が作ったものなんだから、
自分の一番のツボなワケですよv好きになるのは当然です(笑)
そして、何より自分の作品を人に見て貰うのも大好きなのですv
さらに、自分が溺愛しているキャラクターを気に入って貰えれば、それはもう冥利に尽きるというものですv

…まぁ、というわけで、これから時間のあるときにどんどん小説を書いていきたいと思ってます。
たまに挿絵なんかも入れられたらなぁ…と思います。
感想も大歓迎ですv
■ プロローグ 2006.08.27 Sunday 18:03
私の名前は、凜(りん)。
17歳の、高校二年生。
家族は、母と、留学中の兄がいて、父は私が幼い頃に、船の事故で亡くなってます。
だから、今は母と二人暮らし。

すごく、平凡な暮らし。
毎日が、学校行って、帰ってきて、寝るだけ…。


「凜、またため息ついてるー」
机に突っ伏して今日何度目かのため息を吐いた凜の向かいで、文庫本に見入っていた「さき」が、少し迷惑そうに顔を上げて言った。
自然に茶色がかった肩より少し長めなストレートヘアを、真ん中分けの髪型にしている方が、凜。
顔はとびきり可愛いというワケでもなく、ごく一般的な顔立ちだ。
一方、前髪からかきあげた黒髪を一束だけ紫のリボンで結い、残りの髪は下ろしたままの髪型にしている方は、さき。
凜より少し幼い顔立ちのためか、「かわいらしい」という言葉が似合う。

ちょうど今は昼休み。
教室内は生徒達の話し声でにぎやかだ。
おいかけっこをしている男子もいる。
「ねぇ、さき、それ面白い?」
凜は、あごを机に置いたまま、目だけをさきの持っている本へ向けた。
「この本知らないの?!これね、人間と天界人の恋愛小説っ!主人公がね…」
さきは目の色を変えて、本の表紙を指さしながら、急に元気になって話し始めた。

実は凜には、さきしか友達が居ない。
おとなしい性格のせいで、人に話しかけるのも苦手。
入学してすぐ、さきから話しかけられて、それからずっとこうして一緒にいるのだ。

「天界人かぁ…、ホントに居るのかなぁ」
凜の言葉に感情は無い。
「素敵じゃん、翼の生えたカッコイイ天界の男の人に、突然出会って恋いに落ちる…はぁ〜」
さきは両手で本を胸元に抱えて遠い目をした。
「でもさきには彼氏がいるじゃない…」
「ダーリンはまた別!」
強くそう言い放つとさきは、指を挟んでおいた読みかけのページを開いた。

この世界には人間が住んでいる世界の他にも別の世界がある、と言われている。
それは天界人であったり、海底人であったりするのだが、例えば空を飛ぶ人影が目撃されたり、人魚の話がそれにあたる。
そんな中、一冊の小説が発売され、それが今世界中で大ヒットしているのである。
内容は、人間の女の子と、天界人の男の子が恋に落ちる話…。
よくある恋愛小説なのだが、異世界に関するどんな事柄でも大きく取り上げられている今の世の中では、この本がヒットするには、さほど時間はかからなかった。
それに、本が売れたお陰で、余計異世界の事柄がブームになっている。
だから、さきのように、異世界の人間とのありえないような恋愛話に夢を抱く人々が多いのだ。

「天界人…ねぇ…」
凛はまたため息をついた。
始業前のチャイムが鳴り、教室の外に出ていた生徒達がわいわいと戻ってくる。
さきも凛に「じゃ、また」と言って自分の席に戻っていった。


すごく、平凡な暮らし。
毎日が、学校行って、帰ってきて、寝るだけ………だった。
■ 第一話〜天界人〜その1 2006.08.28 Monday 12:47
学校の授業なんて、殆ど頭に入ってはいない。
凜は、授業中もボーッとすることが多かった。
もちろん勉強はしてるつもりなのだが、気がつくと外を眺めていたりして…。
だから決して頭が良いとは言えなかったが、テスト勉強はそれなりに頑張ってもいるので、悪いワケでは無かった。

今日も一人で下校。
さきは、凜の家とは反対方向だったので一緒に帰ることが出来ない。
日が延びてきているせいで、まだ空は明るいが、気温はそれほど高くは無い。

ふと、凜は空を見上げた。
今、世の中を騒がせている異世界の話。天界人との恋愛をえがいた小説のことが、凜の頭をよぎった。
『異世界の人なんて…本当に居るとしたらもっと沢山誰かが見てるはずじゃない』
何故か少し苛立ちを感じそう思うと、表情を歪めながら視線を進行方向へ戻した。
サッカーボールを抱えた男の子達が、足を止めている凜の目の前を横切って、公園に入っていった。
■ 第一話〜天界人〜その2 2006.08.30 Wednesday 13:44
「ただいまー」
いつものように、凜は家に入ると声を出すようにしているのだが、もちろん家には誰もいない。
母親と二人暮らしな今、仕事に出ている母は夜にならないと帰ってこないのだ。

夕飯の時間にはまだ早く、凜は自分の部屋へ向かった。
二階へ続く階段を上って、向かって左が凜の部屋、その右隣は、一年前に海外へ留学に出た兄の部屋。
廊下を突き当たって奥の部屋は、父の書斎だった部屋だ。

凜は自分の部屋へ入り、そのままベッドに仰向けに倒れた。
今のこの平凡な生活をどうにか脱する方法は無いものか、そう思うとつい昼間のあの小説の事が思い起こされて、苛立ちを覚える。
凜も、あの小説の内容はちょこっとだけ知っていた。
本を直接読んだわけでは無いのだが、テレビでしきりに「今話題のベストセラー小説」として取り上げられているため、そこでピックアップされた最初の方の文章を聴いていたのだ。
『平凡な生活に飽きてしまった女子高生の目の前に、ある日突然天界人が降ってきた』
『まさか自分の身にこんなことが起ころうとは、思いもしなかった』
もちろん良くある物語のパターンなのだが…。
主人公の人物像が凜自身と重なって、小説の中では、彼女は天界人と恋に落ちる事によって世界が大きく広がっていくのに、自分は毎日平凡な生活をし続けなければいけないかと思うと、無性にその主人公に苛立ちを覚えるのだ。

空はまだ明るい。
凜はため息をつくと、ごろりと横になった。
ベランダのガラス戸越しに、鳥が飛んでゆくのが見えた。




■ 第一話〜天界人〜その3 2006.08.31 Thursday 12:53
「きゃ……」
凜は叫ぼうとしたが、男に口をふさがれた。
「…良いか、お前を殺さなくても良い方法だってあるんだ…」
男は予想と反して静かな声で言った。
先ほどまでと違い、どこか困ったような、悲しそうな表情をしていて、凜は不思議に思った。
そしていったん殺意が消えたとみた凜は、ゆっくりと男から離れると深呼吸をした。
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