くもへび「連載ブログ」


■ プロローグ 2006.08.27 Sunday 18:03
私の名前は、凜(りん)。
17歳の、高校二年生。
家族は、母と、留学中の兄がいて、父は私が幼い頃に、船の事故で亡くなってます。
だから、今は母と二人暮らし。

すごく、平凡な暮らし。
毎日が、学校行って、帰ってきて、寝るだけ…。


「凜、またため息ついてるー」
机に突っ伏して今日何度目かのため息を吐いた凜の向かいで、文庫本に見入っていた「さき」が、少し迷惑そうに顔を上げて言った。
自然に茶色がかった肩より少し長めなストレートヘアを、真ん中分けの髪型にしている方が、凜。
顔はとびきり可愛いというワケでもなく、ごく一般的な顔立ちだ。
一方、前髪からかきあげた黒髪を一束だけ紫のリボンで結い、残りの髪は下ろしたままの髪型にしている方は、さき。
凜より少し幼い顔立ちのためか、「かわいらしい」という言葉が似合う。

ちょうど今は昼休み。
教室内は生徒達の話し声でにぎやかだ。
おいかけっこをしている男子もいる。
「ねぇ、さき、それ面白い?」
凜は、あごを机に置いたまま、目だけをさきの持っている本へ向けた。
「この本知らないの?!これね、人間と天界人の恋愛小説っ!主人公がね…」
さきは目の色を変えて、本の表紙を指さしながら、急に元気になって話し始めた。

実は凜には、さきしか友達が居ない。
おとなしい性格のせいで、人に話しかけるのも苦手。
入学してすぐ、さきから話しかけられて、それからずっとこうして一緒にいるのだ。

「天界人かぁ…、ホントに居るのかなぁ」
凜の言葉に感情は無い。
「素敵じゃん、翼の生えたカッコイイ天界の男の人に、突然出会って恋いに落ちる…はぁ〜」
さきは両手で本を胸元に抱えて遠い目をした。
「でもさきには彼氏がいるじゃない…」
「ダーリンはまた別!」
強くそう言い放つとさきは、指を挟んでおいた読みかけのページを開いた。

この世界には人間が住んでいる世界の他にも別の世界がある、と言われている。
それは天界人であったり、海底人であったりするのだが、例えば空を飛ぶ人影が目撃されたり、人魚の話がそれにあたる。
そんな中、一冊の小説が発売され、それが今世界中で大ヒットしているのである。
内容は、人間の女の子と、天界人の男の子が恋に落ちる話…。
よくある恋愛小説なのだが、異世界に関するどんな事柄でも大きく取り上げられている今の世の中では、この本がヒットするには、さほど時間はかからなかった。
それに、本が売れたお陰で、余計異世界の事柄がブームになっている。
だから、さきのように、異世界の人間とのありえないような恋愛話に夢を抱く人々が多いのだ。

「天界人…ねぇ…」
凛はまたため息をついた。
始業前のチャイムが鳴り、教室の外に出ていた生徒達がわいわいと戻ってくる。
さきも凛に「じゃ、また」と言って自分の席に戻っていった。


すごく、平凡な暮らし。
毎日が、学校行って、帰ってきて、寝るだけ………だった。
コメント
翔 2006/08/27 6:26 PM
天海陸地は、初期に書いたストーリーもそうなのだけど、
始まりは結構シリアスなんです^^;
でも後半に進むに連れてだんだんとギャグが入ってきたりして…
小説で書いたり漫画で描いたりしているせいもあると思うのだけど…。
なので、出来ればギャグっぽく書きたいと思ったのだけど、話の設定自体がちょっとシリアスな感じになってしまっているので、始まりも今回みたいな形になりましたー。

昔の少女漫画みたいなベタな恋愛話は、読むのは何だかむず痒くなってしまうのだけど、書くのは結構好きだったりするんですよね(笑)
そういうのありませんか、読むのは嫌いだけど、書くor描くのは好きなジャンルとか(笑)
結構自分のかいてるストーリーは、恋愛話が基本だったり…
もちろん全くのシリアスや、ホラーなんかもかいてみたいな、とは思っているんですけどね〜。

今回の目的は、「天海陸地」を知って貰いたい、と言うのと、
「表現や難しい漢字のスゴイ物を駆使してカッコイイ小説を書く」というやりすぎな物だと読むのが厄介だったりするけど、
自分は、表現は簡単で読みやすいけど面白い文章を書くと言うことが狙いなので。
稚拙だと言われればおしまいなのだけど^^;

とにかくまだまだ始まったばかりなので、頑張って連載していきますよ!
もちろん天海陸地だけでなく、別の話や、ゴーストヘッドの小説もそのうち連載していこうと思ってます♪
キャラクター紹介、挿絵も、追々アップしていきますので、
感想だとか、イラストのリクエストとか、読みたいオリジナルストーリーだとかのコメント大歓迎なので、よろしくお願いします〜♪
翔 2006/08/29 1:11 PM
凜とさきの容姿の表現が無かったので追加しました^^;
キャラを知りながら書いていたのでつい……

小説書きじゃないとダメダメだ…;
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