くもへび「連載ブログ」


■ 第一話〜天界人〜その3 2006.08.31 Thursday 12:53
「きゃ……」
凜は叫ぼうとしたが、男に口をふさがれた。
「…良いか、お前を殺さなくても良い方法だってあるんだ…」
男は予想と反して静かな声で言った。
先ほどまでと違い、どこか困ったような、悲しそうな表情をしていて、凜は不思議に思った。
そしていったん殺意が消えたとみた凜は、ゆっくりと男から離れると深呼吸をした。
「…今すぐ私を殺す気は…無いのよね?」
確かめるように一言ずつ言葉を発する。
「あぁ…」
やはり困ったような表情をした。
ここだけはハッキリさせておかないと、自分の命が危ないと感じた凜は、もう一度ちゃんとした答えを聞こうとした。
「だから、あなたは今私を…」
「殺す気はないさ。……けど、それはお前次第なんだよ」
「どういう意味…?」
男はうつむき、また指をあごに持って行き、困った表情をしている。
「どういう意味なの!?ハッキリしてよ!」
凜がたまらず強い口調で言うと、男はハッとなった。
「とにかく!お前は死にたいか死にたくないかを三日後までに選べば良いんだよっ!」
捨て台詞のようにそう言い放つと、翼を広げ、割れたベランダの戸から一気に外へと飛び立っていってしまった。
「ちょっと…まってよ!!」
凜は叫ぶが、既に男の姿はもう無い。


一気に夜の静けさを取り戻した凜の部屋。
さっきまでの出来事を思い返しても、全く現実感は無い。
が、割れたベランダの戸だけは事実を物語っていて、
凜は自分が殺されるかも知れないのだという事態でも有ること、考えさせられるのだった。
コメント
ボコボコ 2006/09/01 9:16 PM
やっとパソが治ってみることができました・・・。
翔様文才があるんですね!!すごいっす!うらやましいかぎりです。。。
ファンタジーなのにリアルさがあって、雰囲気とかがよく伝わってきました!
物語もだんだん深まってきてますね。

次回が楽しみです〜v
では待っています!!
翔 2006/09/04 12:25 PM
コメントありがとうございます^^
パソコン大丈夫ですか??壊れてたんですか^^;

こんな文章で「文才がある」だなんて…私にはもったいないです(アセアセ)
小説としての表現能力は、カナリ下手だなぁ…って思ってますよ〜;
読みやすさとしては良いかと思いますが(笑)

連載を楽しみに待っていてもらえると、とても励みになります!
どんどん頑張ります♪
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