くもへび「連載ブログ」


■ 第一話〜天界人〜その4 2006.09.05 Tuesday 12:59
あれから一夜が明けた。
凜がベッドから起き出す頃には、もう母は仕事へ出かけて居ない。

凜は、あの天界人だという男の事が、ずっと頭から離れないでいた。
金色の髪に、青い瞳。真っ白く大きな翼…。まるで天使のような容姿だ。
天使というのは、実は天界人なのだろうか、と凜は思った。
と、言うことは、空の上は天国?
もしかしたらあの男は、死人を迎えに来ているのかも知れない!
凜の頭の中には「フランダースの犬」の最後のシーンが思い浮かぶ。

■ 第一話〜天界人〜その5 2006.09.07 Thursday 12:50
どんどんおかしな方向へ進んで行っている気がする。
凜はそう感じた。
もう普通の生活には戻れないんじゃないのか…。
でもその気持ちに寂しさは無い。
ただ平凡だった今までが、一人の天界人の男によってガラリと変わることになるとは…。
■ 第一話〜天界人〜その6 2006.09.13 Wednesday 12:58
学校での出来事に関しては全くと言って良いほど興味を示さない凜なので、
授業の内容がどうだったとか、クラスの誰が何をしただとか、殆ど記憶に残っていない。
同じクラスの人の名前さえ、思い出せないのもいる。

そんな学校を終え、自宅に帰っても、それはそれで何もないのだが…
今日は違った。
自宅に向き合って見上げれば、壊れたガラス戸が見える。
確かに昨日の夜、「天界人」と自称する男に会ったのだ。

■ 第一話〜天界人〜その7 2006.10.02 Monday 13:39
さぁ、また今日も1日が始まる。
凜が起きると既に母は出かけた後。
いつものように支度をして、いつものように学校へ。
しかし、いつもからっぽだった心の中には、今日も色々ざわめくものがあった。
ほんの2日前までは、これほど色々と物を考えたりはしていなかっただろう。
今は天界人の事や、さきの事、さきのダーリンの事やらで、頭がいっぱいだ。
しかも明日。明日で自分の人生がまた大きく変わるかも知れないのだ。

■ 第一話〜天界人〜その8 2007.03.29 Thursday 13:01
授業中。授業の合間の休み時間。
さきは落ち着きのない様子で、凜は声をかけられないでいた。

―朝来てすぐの時は、ダーリンの事でまだ落ち込んで居る様子だったのに…
愛理ちゃんと私が話しているのを見て急に…―

だが、さきにとっても大きな事件が起きたことは事実なのだ。
そのせいで不安定になっているのかも知れないと、凜は思った。


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